続・有明海産なまこ¥750也
さぁ、立ち上がれ馬鹿者よ
秋桜
こすもす
【キク科の一年草。メキシコ原産。茎は高さ約1.5メートル。葉は羽状に細裂して裂片は線形となる。秋、細い枝頂に淡紅色・白色などの頭花をつける。オオハルシャギク。】

おはようございます、わずか一週間で禁を破った、ありあけなまこです。

いや、実はここ二日ほど風邪をひいてまして、手持無沙汰だったんですよ。
風邪をひいていると最初は頭がボ〜ッとして何も考えたくなくなるんですけど、良くなってくると途端に暇になってくるんですよね。

と書いてからはや3週間…筆の遅いのは相変わらず。どうにかならんもんかね。


さて、そんなこんなで今回紹介するのは「チョコレートコスモス/恩田 陸」です。
チョコレートコスモスチョコレートコスモス
(2006/03/15)
恩田 陸

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飛石で恩田陸を紹介していますけど、手元に別の本がないわけではないんですよ。
ただ、ここ最近本を読んでいなかったせいで、好きな本を読みたくなったというかなんというか。

と、とりあえず、紹介に。

駅前のロータリーに座っている少女に、仕事場で脚本を書く神谷の目は留まった。目立つところがある訳ではなくどこにでもいるような少女、しかしその目が違う。まるで獲物を狙うかのように隣の女性に目を走らせる。脚本に詰まっていた神谷にとって彼女はこれ以上ない興味の対象になった。スリか何かの類なのか、そう考えた瞬間にその少女はきえた。いや、消えたのではなく、少女はただ隣の女性を仔細忠実に真似ていただけ、しかし、神谷は確かに彼女を見失った。―すでに最高の舞台はもう始まろうとしている。一人の脚本家と演劇部員、そして彼女を変えるであろう女優を巻き込みながら幕は上がる。

うわ、書きにくい!長編なのに!好きな作品なのに!

まぁ、いいや、感想です。

佐々木飛鳥(前述の少女)をめぐって3人の視点で進んでいくこの話は、紹介文にある通り演劇の話です。この物語の特徴は佐々木飛鳥の特殊性と演劇描写だと思います。

まず佐々木飛鳥に関して。謎だらけで人を逸脱している彼女は、演技をするたびに周囲を驚かせる、まさに恩田陸作品のヒロイン典型そのものです。ただ、これまでのヒロインと違うのは超越した存在にとどまらないことでしょう。物語の初めは天才と思われた彼女も、その生い立ちを追っていくにつれ決定的に不足しているものがわかります。その欠点こそ物語を終点へと導いていく要素となっています。

次に演劇描写。演劇自体が視聴覚で感じる話媒体ですから、それを想像でほとんどが補われる小説で表現するのは大変難しいことだと思います。いや、むしろ自由に想像できる小説だからやりやすいのかもしれません。しかし、想像する材料がなければ了見違いになってしまいます。他に演劇を取り扱った作品を読んだ経験がないのでこの作品がすごいとは言えませんが、演劇表現が想像の手助けになっていることは間違いないでしょう。話の中の話に引き込まれるという感覚は貴重です。



雑誌か何かでこの作品は「ガラスの仮面」のオマージュだと聞いたことがあります。読んだことがないので安達祐美がドラマで主演やってたことしか知りませんけど。「ガラスの仮面」が好きな人なら入り込めるかもしれませんね。


この作品はまだ文庫化されていませんので単行本でしか手に入りません。早く文庫化されないかな。ってか、通り越して映画化されてほしい。「夜ぴく」は見に行かなかったけど、これならいきたいんですけどね。

うさぎ
【ウサギ目の哺乳類の総称。耳が長い。前脚が短く、後脚が長く、よく走る。上唇は縦に裂け、いわゆる三つ口で、上顎(じようがく)の門歯が二対ある。草食。野ウサギ類と穴ウサギ類に分けられ、ヨーロッパの穴ウサギを家畜化して品種が多い。肉は食用。チンチラやレッキスは毛皮が珍重され、アンゴラの毛は羊毛などと混紡して糸・織物とする。】

こんにちは、ゆずのnew singleが思いのほかによくてほくほくしている、ありあけなまこです。

なお、ライブチケットも当たったのでさらにほくほくしています。


…と、そんな時期に書き始めたのにすでにアルバムの発売が目の前に差し迫っています。なんでだろ(笑)


さてさて、今回の本は「楽隊のうさぎ/中沢 けい」です。
楽隊のうさぎ (新潮文庫)楽隊のうさぎ (新潮文庫)
(2002/12)
中沢 けい

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ここ最近は新しい作家さんに手を出していませんでした。もう少し幅を広げようとは思っているんですが、どうしても手が出しにくい作家さんとかいるので、うまくいかないんですよね。

さて、あらすじ。

中学生になった克久はひょんなことからブラスバンド部に入ることになる。学校に一秒でも長くいたくないと考える克久にとって、学校で一番長く練習しているこの部に入るのは明らかに間違い。しかし、心にセメントを固めて他者を拒む克久の中にうさぎが住み着き始めると、すんなりとブラスバンドの仲間や先輩に溶け込むようになり、克久の心も変化していく。

このあらすじを書き終えるだけで3週間ほどかかりました。理由は後ほど。


では、感想です。

前回紹介した本を行きの電車で読み終えてしまったので、急遽福島駅で買い足した本でしたが、買って悪くはなかったという感じです。

親に反抗したり、小学校とは違う友人・異性関係に適応しようとやきもきしたりする、中学生特有の心理状況がとても丁寧に描かれています。現在中学生、ないしは卒業して間もない高校生には楽しく読める本ではないでしょうか。また、名門のブラスバンド部で練習する主人公たちの風景も、つま先立ちをしたり、机をたたいたり、家の洗濯機をたたいたりと、初心者が部活にはまっていく様子も年が近い人たちだけでなく、中学時代部活に熱中した人なら共感できるんじゃないでしょうか。

タイトルにもあり、話の序盤から出てくる「うさぎ」は、この話を他の青春小説と一線を画している要素となっています。克久にとって「うさぎ」は小学校までの内向的な自分から脱却させる存在。心にセメントを固める表現もですが、この本では心の開閉に対する表現が独特で、とてもわかりやすい。そして、公判班になるとその表現が出てこなくなることもエッセンスとして活きています。

要約が書きづらかったのは、事件があまりにも平凡すぎて印象に残らなかったためでしょうか。エンターテイメントというよりも文学作品に近い毛色です。とは言っても、中高生が題材に書いてありますからとても読みやすい作品です。


軽く読めて軽く終わる作品でした。がっつり読むには物足りないので、暇つぶしや待ち時間に読むといいと思います。


さて、ここでちょっとしたお知らせ。

ありあけなまこはこれからしばらく就活をします。
ですので、本を読む暇がなくなるかもしれません。

むしろ増える気がしてなr

あいかわらずの不定期更新となってしまいますが、ご容赦ください。
兄妹
けいまい
【あにといもうと】

こんばんは、小中学生のみんなは宿題終わったかな?ありあけなまこです。

いや、たまにはブログ読者に向けた挨拶でもよいかと思いまして。


小中学生が見ているわけないというツッコミはナシとして。

そんなこんなで今回の本は「木洩れ日に泳ぐ魚/恩田 陸」となります。

木洩れ日に泳ぐ魚木洩れ日に泳ぐ魚
(2007/07)
恩田 陸

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買ったのはいつだったか忘れましたが、ブックオフでハードの割にい安い値段で置かれていたので購入した次第です。文庫本と値段は変わらないんですけどね。

さて、あらすじ。

ヒロとアキは今日で同棲をやめることとなる。荷物は運びだされ、がらんとした部屋で二人はちょっとした宴会を開くことになった。端から見れば別れる前の宴会に見えるだろうが、二人にとっては違う意味を持っていた。それは過去に起きた事故について真実を話させようという互いの魂胆。信頼と不信を渦巻かせながら宴会は始まる。

今回は少し趣向を変えてみました。
あらすじと言いながらも、最初の20Pも進んでいませんけどね(笑)


では、感想へ。

単行本で買ったんですが、仙台-福島間(約1時間半)で読み切るほどに手を動かしてしまいました。物語はヒロとアキの二人の視点で進んでいき、そして主要な登場人物の二人だけ。場面もほとんど動くことなく、いたってシンプルな設定になっています。そうでありながら読者に頁をめくらせる力を持つのは、展開の仕方でしょう。事件が提示され、お互いの記憶を手繰っていきながら推理する。恩田陸の得意な手法ではありますが、物語が無理なく進んでいき、かつ二人の内面、関係を主観、客観から描きだすことで、この手法をうまく活用していたと思います。

読者が推理するにはあまりにも材料が少ないので、話を追って行きながら事件の真相、二人の関係の謎と行く末を楽しむのが一つの読み方かもしれません。

少し短いですが、これくらいにしておきます。あまり書くとネタバレになるので。
事件の話をしようとするだけで一つのネタバレになるんですから困った話です。
つまりは、ネタバレをしたくないほどにに読んでもらい、楽しんでもらいたい作品なのです。

個人的にはここ最近に読んだ恩田陸の作品の中では当たりでした。まぁ、前回のエンドゲームに期待しすぎたのもありましたが。

装丁もきれいなので単行本を買うのもお勧め。文庫化の装丁にも期待しています。
からす
【スズメ目カラス科の鳥のうち、大形でくちばしが大きく、全体に黒色のものをいう。日本ではハシブトガラスとハシボソガラスが全国に普通。全長50?60センチメートルで、羽には光沢がある。田園や人家近くにすみ、雑食性で何でも食べる。古くから、神意を伝える霊鳥とされたが、現在は凶兆を告げる鳥と考えられることが多い。
(2)口やかましい人。 】

こんばんは、前期のレポートがようやく片付いた時に書き始めたのに、いつの間にやら次の実験計画を立てるときに更新している、ありあけなまこです。

レポートが終わってからが本番でした。

というわけで、読了が一か月以上前なんです。
今回紹介するのは「ななつのこ/加納 朋子」です。
ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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以前にも「ガラスの麒麟」を紹介しました。
前回の佐藤多佳子さんに引き続き、いまいちマイナーな作家さんです。

さて、あらすじ。

大学生の駒子は『ななつのこ』という本を表紙にひかれて衝動買い。7つの短編からなるその本に駒子は夢中になり、駒子はファンレターを書くことに。しかし、感想だけを書くのはあんまりだと思い、身近に起きた事件を書き記したところ、返信の手紙に事件の推理が作者によって書かれていた。それ以来、何か事件に遭遇するたびに手紙を送る駒子であったが、ある日奇妙なことに気づく。

こんな感じです。では、さっそく感想に。

前回紹介した「ガラスの麒麟」同様に、短編集でありながら一つの大きな流れがある作品。この作家さんの好きな形式なのでしょう。故意になのかどうかはわかりませんが、一つの大きな流れを持たせるための布石があまりおかれていません。そのせいか、流れのうまさや布石のおき具合に感動を感じることはできませんが、一つ一つの話自体が小気味いいので読了感はあります。

この本の最大の特徴はやはり、一つの短編の中に二つの謎があることでしょう。あらすじからもわかる通り、『ななつのこ』とはこの本の題名であると同時に作中に出てくる本の名前でもあります。駒子が作中で出会う事件は、どれもどこか『ななつのこ』を思い起こさせます。作中に出てくる『ななつのこ』も同じく推理小説となっていて、駒子が遭遇した事件と『ななつのこ』ででてくる事件、一つの短編で二つの謎ときがあるわけです。もちろん関連がないわけではないので、本編の謎ときへのヒントとしても楽しめます。

今回は少し短めで。
雰囲気の優しさは抜群ですね。そういう作品ばかり紹介している気がしますが、気のせいじゃないでしょう。だって、好みなんですから(笑)

さて、次回がいつになるのかわかりません。
というのも、ここ一か月読書をしていないのです。由々しき事態です。

まぁ、実験の合間や、旅行の移動中に読書して、フラストレーションを解消していきます。


落語
らくご
【寄席(よせ)演芸の一。筋のある滑稽なはなしを身振りを加えて行い、落(おち)をつけて聞き手の興をさそう話芸。貞享(1684-1688)頃、京(露の五郎兵衛)・大坂(初世米沢彦八)・江戸(鹿野武左衛門)と三都に落語家が出現。その後江戸は約90年の空白を生じたが、1786年に烏亭焉馬が催した咄(はなし)の会を契機に再興。大坂では軽口咄(かるくちばなし)、江戸では落とし咄とよばれ、「らくご」の名称は1804年頃から使われたという。 】

こんにちは、ライフサイクルが規則正しくなりつつある、ありあけなまこです。

でも、9時間寝ても眠気が取れない理由がわかりません。毎日が眠いです。

しかし、休日になれば読書で眠気が飛ぶという都合のいい体をもっています。
今回は「しゃべれどもしゃべれども/佐藤 多佳子」です。
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
(2000/05)
佐藤 多佳子

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この方っていまいちマイナーな気がするんですけど、どうでしょうか?
コトノハで信憑性の低い市場調査でもしてみますかね。

では、あらすじです。

二つ目の落語家である今昔亭三つ葉は、ひょんなことから従兄弟の良に話し方を教えることになった。しかし、ひょんなことはまだ続き、寡黙な女性、十河や生意気な小学生の村林、元・野球選手の湯河原などそれぞれ問題を抱えた人とともに話し方を教えるために落語教室を始めることになったのだ。師匠に怒られて自らの落語を探っている最中の三つ葉はそんなことをやっている場合じゃない。しかし、四人に教えていき、それぞれの問題について考えていくにつれて、自分の落語に足りないものが何かということが少しずつ分かっていく。

お、長編小説のあらすじって書きやすい(笑)

さて、感想。

実はなまこは落語が大好きでございます。高校時代の芸術鑑賞会で聞いて以来(どなたかは忘れてしまいましたが)、落語百選(春〜冬)を読み漁り、人生で最初に買ったCDが落語(ただし、ダイソー)だったぐらいです。ただ、落語好きの若者ってそんなに多くはないと思いますし、実際聞いたことある人も少ないでしょう。しかし、本書は落語についての知識がない人でもスルスル読めて、さらに落語の基礎知識も増えちゃうという実に便利な本です。

また、主人公が江戸落語をやっているだけあって会話のテンポは小気味よく、理解もしやすいです。他の登場人物はそれぞれのキャラクターが活きたしゃべり方をしていて混乱しづらい。心情描写も細やかで読んでいて頭の中で情景が浮かびやすい。久しぶりに手を止めずに一気に読み進めてしまいました。おいてけぼりにされると、ついついページ数を確認したくなるんですけど、落語の知識があったせいかもしれませんが、この作品ではほとんどありませんでした。

この作品のキーワードは「自信」だと思います。それぞれ話すことに何らかの問題を抱えているんですが、自信がなかったり、ありすぎたり、偏っていたりと極端なんです。そのせいで生活でも損をしてしまうことがしばしば。しかし、そんな中でお互いを見ながら、アドバイスされながら克服していくんです。でも、あせっているわけでもなく、ゆっくりとしている。物語が頭に無理なく入ってくるのは超展開がなく、地に足のついた作品であるところにも起因しているんでしょう。

この作品は読後にとても優しくなれる気がする作品です。落ちるところに落ちたということもありますが、それ以上に全体を包み込む雰囲気だと思います。


この作品は映画化されています。んでもって主題歌がこちら!
「しゃべれども しゃべれども」オリジナルサウンドトラック「しゃべれども しゃべれども」オリジナルサウンドトラック
(2007/05/23)
サントラゆず

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ええ、そうです。某アニメ○○☆○○にオリコンチャートで負けたことで有名(?)な「明日天気になぁれ/ゆず」です。

いや、いい曲なんですよ。ほんとに。ゆずっこが言うと説得力無いですけど。

映画のほうは結局見れていないので何とも言えませんが、読んでみた感触としては映画化されても問題ないと感じました。

カップリングとして落語「火焔太鼓」も入っています。
ぜひ作品を読みつつ、CDも聞いてみてください。
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